かかりつけ薬剤師、みんなでちゃんと使いましょう

こんにちは。
岡山の薬剤師、高場です。

皆さんは「かかりつけ薬剤師」ってご存知ですか?

または、すでに決めている「かかりつけ薬剤師」がいますか?

ほとんどは皆さんにとって役立つ存在となっているはずですが、中には残念な事例を耳にすることもあったりします。

Twitterを眺めていて、こんなやり取りがありました。

「お薬手帳にかかりつけって書いてあるので、そっちの薬局に行った方がいいと思いますよ」って伝えると、「何それ?」と言われ、

ボクたち薬剤師は薬局でお薬をお渡しする時、「お薬手帳」をチェックします。

今飲んでいる薬があるかどうか、飲み合わせや重複がないかどうかを確認するためです。

その時に「かかりつけ薬剤師」を決めている患者さんであれば、その薬剤師の氏名をお薬手帳に記載しておかないといけません。

この患者さんもお薬手帳に記載があったので「かかりつけ薬剤師」について聴いてみたのですが、残念ながらよく理解されていなかったようです。

「◯◯薬局の◯◯さんとかかりつけの契約されてるんですね?」と聞くと、全て(10人以下ですが)のケースで「は?」とか「知らない」みたいな反応でした。

忙しい薬局窓口で説明をしようとすると、どうしても早口で簡単に・・ということになります。

イライラしがちな患者さん相手だとなおのことですね。

だから患者さんがしっかり理解して覚えているかと言われれば、それはなかなか難しいことだとは思います。

だからといって適当に説明して適当に同意書を書かせる・・ではなく、きちんと理解してもらうことが大切ですね。

ボクも全てがうまくやれてるわけでもありません。

でもそれなりに説明を繰り返して納得してくださった方しか同意書まで至ってませんし、今のところ処方せんはまとめてくださっているしクレームもありません。

大事なのはしっかり説明して理解してもらって、信頼してもらうこと。

薬局を利用してくださる皆さんにお願いしたいのは、面倒がらずにボクたちの説明を聴いて、きちんと理解して行動することです。

残念ながら経営のためにノルマ的に「かかりつけ薬剤師」を勧めてくるところや上の事例のように中途半端な理解だけで対応しているところがあるのは事実です。

自分のお薬手帳を開いて、覚えのない「かかりつけ薬剤師」の名前が書いてないか、チェックしてみてください。

もし書いてあったら、面倒ですけど薬局で聴いてみることをお勧めします。

納得いかない答えが返ってきたら、薬局を変えてみるのも一つの手ですよ。

悪いのは「かかりつけ薬剤師」の制度ではありません。

きちんと理解してきちんと使えば、きっと皆さんの健康維持に役立ちます。

ぜひとも日頃利用している薬局で、信頼に足る薬剤師を見つけてくださいね。

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