薬剤師が本来の能力を発揮するために必要なこと

こんにちは。
岡山の薬剤師、高場です。

今日は転職して最初のお休みでした。

今の職場はありがたいことに、基本的に土日休みなのです。

中核病院の門前薬局・・と言う色々とやり玉にあげられそうなポジションですが、この点だけは感謝したいかも(笑)。

てなわけで、今日は休養モード。

とりあえず、このツイートを貼り付けておこうかなと。

元ツイートは日経メディカルとかで有名な方ですが、こんなことを書いてくださってました。

調剤業務等で忙殺される環境を是正すると驚くべき力を発揮するポテンシャルを持っている人も多い。

やはり忙殺される環境は、院内院外問わず薬剤師のポテンシャルを発揮できなくさせるんだなあってことですね。

ボクは2つ目の病院に転職した時に、ちょうど院内処方から院外処方への切り替えを体験しました。

切り替え当日の外来ロビーの静けさにビビッていたのを思い出します。

切り替え前の外来処方せん調剤は、まさに戦場。

外来ロビーは立ち見状態で、喧騒とともにイライラしている患者さんだらけ。

ホントに「薬を渡すだけ」「まともな説明もなし」と言う環境でした。

それが切り替えた途端に、外来ロビーにはほとんど人がおらず、テレビの音声だけがこだましている・・一瞬何かのドッキリかと思ったくらい(笑)。

それぐらいドラスティックな変化でした。

変化があったのは院内も同じこと

何百枚と言う外来処方せん調剤がなくなったボクたちは、首を切られる前に「病棟常駐業務」に舵を切っていたのです。

朝から晩まで病棟のスタッフステーションに詰めて、ドクターや看護師さんとともに患者さんの状態を視ていく・・と言う仕事に一気に切り替わりました。

最近つくようになった加算ができる何年も前の話です。

病棟に出てみて目の当たりにしたのは、「薬がホントに適当に扱われている」と言う状態。

表には出せませんが、「これでよく人が死んでなかったね」と言うのもあったりしました(汗)。

病棟に常駐することで服薬指導以外に「見えてなかった、知らなかった問題点」が色々と分かるようになりました。

服薬指導の合い間を縫ってそう言う問題点を指摘したり改善案を出したりしましたが、最初は「薬剤師が病棟で何するの?」と言う扱いだったのであんまり相手にされず。

特に古参の看護師さんからは冷たい扱いを受けたこともありました。

でも服薬指導を通じて得た情報などをやり取りをしていると、少しずつ打ち解けられる看護師さんも出てきてました。

気がつけば色々と相談されたりアドバイスを求められたりすることが増えてました。

それを続けるうちに「見えてなかった、知らなかった問題点」も解消されたりして、病棟での薬の扱いもよくなっていたように思います。

これは病院薬剤師が外来処方せん調剤を手放したからできたこと。

それにより院内における本来の職能を発揮できるようになったわけです。

ただ、まだ調剤「作業」に薬剤師がとらわれているところもまだまだ多い。

次はこれをどう手放していくか・・そこが問われていくんでしょうね。

そしてこれは、薬局薬剤師においても同じこと。

病院薬剤師が外来処方せん調剤や院内処方せんの調剤「作業」を手放して病棟業務へのシフトを図っているように、薬局薬剤師も単なる「作業」を手放して次のステージにシフトするようになる・・ボクはそう思ってます。

それがいつ、どこで、どんな形で実現するのか分かりませんが、考えるだけでワクワクしてきますね。

あとは、経営者がどれくらいこう言うことを理解してくれているか・・そこが最大の問題だったりするのかも。

コメント

タイトルとURLをコピーしました