「反ワクチン」・・後悔しないでね

こんにちは。
岡山の薬剤師、高場です。

Twitterを眺めていると、ちょくちょく炎上するのがワクチン関係。

「ワクチン推進派」と「反ワクチン派」の争いがいつもどこかで繰り広げられていて、ツイートを追うのはムリなレベルまで来てますね。

ワクチンについては、ボクは医療従事者なんで「防げる可能性があるものは全力で防ぎましょう」と言うスタンス。

だって、防げる可能性があるのに何もしなくて悲しい結末になったら、悔やんでもくやみきれないですから。

「リスクがあるから打たない」とか「リスクがあるものを使うなんてとんでもない」とか言う人がいますが、そんな「ゼロリスク症候群」な人はこのリスクだらけの社会をどうやって生きていくんでしょうね。

普通に歩いてるだけでトラックが突っ込んでくるかもしれないし、
たまたま手のひらについてた菌がたまたま未知の病気を起こすかもしれないし、
今食べてるものから翌日病気の原因となる未知の成分が見つかるかもしれない・・
こんなリスクはそうそうないんですけど、でも「絶対にない」とは言い切れないのがこの世の怖さ。

つまり「生きることそのものがリスク」ってのが本質なんですが、「反ワクチン」な方々はそれが理解できないようです。

もちろん薬には一定のリスクは伴いますし、不幸にも副作用などで苦しまれている方がいることも理解しています。辛いことだと思います。

でも大事なのは、何でも天秤にかけて考えるということ。

リスクはあるけれどそれを上回る効果があるから使う・・それが薬の本質です。

薬であるワクチンは確かに副作用を起こすリスクも持っているけど、みんなが感染するリスクをかなりの割合で下げられる・・だから使うんです。

みんなが使ってる自動車だって同じこと。

自動車によって毎年凄惨な事故が起こってたくさんの人が亡くなっているけど、それでもそれを上回るメリットがあるから使うんです。

車は事故を起こすリスクがある・・だから運転免許のある人が気をつけて使う。
薬も副作用を起こすリスクがある・・だから医師免許のある人が気をつけて使う。

それだけのことなんですが、「反ワクチン」な方々には理解できないようです。
だから平気な顔で自動車に乗ってるし、色んなものも食べられてるんでしょうね。

ふと考えたのですが、ワクチンで防げるはずの感染症にかかった誰かが気づかずに「反ワクチン」な集会とかに出てきて参加者を次々に感染させてしまったら、「反ワクチン」な方々はどう思うんでしょうね?

ましてや感染させられたのが自分の家族だったりしたら・・?

こう言うのって笑えない話。

実際にはそこの集会だけでなく色んな場面で起こり得ることですよね。

うちの子どもたちに害をなすようなことだってあるかも。

もしそんなことが起これば、ボクはとても許すことはできませんよ。
それが普通の親としての感覚でしょう。

思想や信仰は自由ですが、他人や社会全体に迷惑をかけるのは推奨されません。

匿名で何の責任も取るつもりがない人たちのツイートなんて相手にする必要はないし、そう言うのを真に受ける人たちは申し訳ないけどそのレベルと思ってます。

リアル社会でもお付き合いしたくないタイプですね。

炎上に便乗するのも自由ですが、一度どこかで感染してしまった時の恐怖を想像してみた方がいいとは思います。

感染してから後悔しても遅いですから・・。

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